美 術 鑑 賞

6月 「藜(あかざ)の杖(つえ)展」
(川越:ビーポケット

 




 七福神の神様「福縁寿神」や仙人が手にする神秘的で独創的なデザインが特徴。

杖の材料となる一年草の藜(あかざ)は畑や空き地などに生える雑草で、春先にまいた種がその年の秋には3〜4mにまで生長。
 茎は木質化して桐に似た材質になり、丈夫で軽いために古くから高級な杖として使われてきた。

 「藜の会」の始まりは12年前、メンバーで元大工の長峯清作さん(80)が子どもの頃から馴染みのあった藜で杖を作り始めたのがきっかけ。

  
  ページ内記事
:「小江戸新聞 川越ほっと ニュース・スケッチより」

 
  右から長峯清作さん、森田光雄さん、市川幸博さん、
神田俊雄さん。
 
 
     
  長峯清作さんの作品。

「これまで50本近い杖を作ってきた」という長峯さん。
 「自然の造形に左右されるので、納得いく作品は10本程度」といい、「藜の杖を作るのは、難しくはないが手間がかかる作業。思った形に仕上げるためには、育つ過程で茎を曲げたりといった工夫も」。
 
 
     
     
     
  市川幸博さんの作品。 

10年前に、趣味の写真を通じて交流のあった市川さん(61)も杖作りの魅力に惹かれて仲間に。3年前から神田俊雄さん(69)と森田光雄さん(71)もメンバーに。
 
     
     
     
  神田俊雄さんの作品。   
     
     
     
  森田光雄さんの作品。   
     
  一年草の藜(あかざ)。 

「11月頃に伐採して枝を落とし、皮をむいて1〜1カ月半ほど乾燥。2カ月半ぐらいかけて柿渋やニスなど何度も塗っては乾かして出来上がる。
 
     
     



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