大谷石採掘場跡


       
 大谷石は、栃木県宇都宮市大谷町付近一帯から採掘される、流紋岩質角礫凝灰岩の総称です。  
 
大谷石の採掘方法には、「平場掘り」と「垣根掘り」という2つの掘りかたがある。この2つの採掘方法を組み合わせ、「露天掘り」、「坑内掘り」というような採掘場の形態がみられ、採石が行われている。  
 
   
 
一般の人々の目に触れることなく「未知なる空間」と呼ばれた、地下採掘場跡。その広さは、2万平方メートル、深さは、30mにもおよぶ。   
 
地下の巨大建造物を思わせる景観は、この地ならではの圧巻です。また、この巨大地下空間ではコンサートや美術展などが開かれたり、地下の教会として利用されるなど、イベントスペースとしても注目を集めている。  
 
採掘が本格的に始められた江戸時代の中頃から、機械化になる1960年(昭和35年)頃までの道具といえば、数本のツルハシ類と、石を運ぶときに使われた背負子ぐらいしかなかった。  
 
 
   
手堀り時代には、150Kgもある石を1本1本背負って、採掘場から運び出していたが、機械化後の現在では、モーター・ウインチにより、巻き上げられている。  
   
輸送方法も、筏、馬の背中、馬車、トロッコから、鉄道やトラックへと変わり、今ではほとんどトラック輸送が中心です。  
 
現在では、色々な採掘や裁断が機械で出来るようになり、大谷石採掘に産業革命というべき、一大変革をもたらした。ここでは、初期の機械や現在の採掘機などを展示している。   
 
 
 
   
       


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