第27回 全国削ろう会 川越大会

全国から集まった競技者がそれぞれの自慢の鉋(カンナ)で木材を薄く削り、鉋屑の薄さ・均一さ・美しさを競い合う”鉋薄削り競技”がメインイベントです。
薄く削ることを通して、手道具を使う精密で高度な日本の伝統的木工技術の根幹を修練し、日本特有の木に対する感性を共感し、古来からの優れた木材文化と資源を守り、これらの素晴らしい文化を次世代に伝えるものとして行われます。
   参考:会場パンフより。


 屋外会場    参加者の試し切り。
     
 「チョウナン」による製材会場。    「チョウナン」による実技。
     


 メインイベントの”鉋薄削り競技”が行われた川越運動公園の
総合体育館です。熱気溢れる競技が行われていました。
 


 バラとチュウリップは鉋の削り屑で作られて
います。とても削り屑には見えませんね。
   一般参加者も真剣な眼差しで削っていました。
     
 今はなき懐かしい大工道具も飾り物に変身し
ていました。
  何と幅が30cmもあろうかという鉋で削って
いました。圧巻であり見事な技でした。
約15ミクロン(1000分の15ミリ)という薄さだ
そうです。
 
     
 削る技の前に、その削る鉋を作る技を
見ることができました。
   
     
 洗い屋が考案した木材の艶出し研磨材
「トクサ革」を初めて見ることができました。
   精巧な「組木」。
     
 金物の街、新潟県三条市から様々な大工道具
が紹介されていました。
   砥石にもいろんな種類があるんですね。
     
 昔生まれ故郷(新潟県)の街の角に「目立て屋」
がありました。今回兵庫県からの参加があり、
50年ぶりに懐かしく思い出しました。
   
     
 地元、川越市から創業70年の「刃物や
白石藤兵衛商店」が参加されていました。
  新潟県長岡市から参加の「水野鉋製作所」。
     
 水野家は大正の頃伯父(父親の兄)が始めた
鉋づくりを、祖父と清介さん(写真右)の父が引継
いできたそうです。
清介さんは15才から45年間鉋一筋に打ち込み
、H13年伝統工芸士に認定されました。
参考:水野鉋製作所のパンフより。
   「水野鉋製作所」の工房。
     



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