ほろかけ祭り
(埼玉県の無形民族文化財)
「ほろかけ祭り」は古谷本郷の古社、古尾谷八幡神社の例祭として行われる。 古尾谷八幡神社は平安時代(862)創建といわれる男山八幡宮を元暦元年(1184) 源頼朝がこの地に勧請したと伝えられ、今でも頼朝が寄進したと伝えられている銅鐘が、 隣地の灌頂院境内に残っている程の古社である。 重いほろを背負って八幡様(お神輿)のお供をする子供は、二人一組で二組が普通。 そのほろショイッコを出す家を「ヤド」といい、ヤドでは13時ころ親元、親類などを呼んで 祝宴を張り、ほろショイッコにたいし三献の盃事が行われることを、出陣の式という。 15時ころには八幡様に集まり、ほろショイッコは六方を踏むというお練りの足取りで 、ホロをゆさゆさゆすり、力を入れて鈴の音をたてながら進む。 少年にとっては相当の労苦で、身内の人は無事にお供ができるよう掛け声をかけて 激励する。この行事は氏神にたいする氏子入りの儀式であるとともに、元服式の 印象が深い古い神事である。 《参考資料》 川越の行事と芸能その2(川越市教育委員会) 川越原人のホームページ(川越雑記帳)川越の歴史 |