南田島の足踊り
(川越市の無形民族文化財)
日時と場所
南田島の氷川神社の春祈祷(4月14・15日)とオヒマチ(10月14・15日)、及び氷川神社に 合社されている八坂神社の天王さま(7月14・15日)の宵宮に行なわれます。 南田島の氷川神社は大仙波の氷川神社を勧請したものだと言われています。 由来と伝承 足踊りとは、人形をあやつる人が仰向けに寝て両手両足をあげ、足さきには人形をつけ、 手には日傘や扇子を持たせ、はやしに合わせて人形をあやつる踊りです。 あやつる人形は、胴の部分が太い金網でできていて、つける人の足さきに合うように 作られています。 顔の部分には面をかぶせ手ぬぐいでほおかむりをさせる。 この足踊りは、森田森之助氏(1857〜1926)が明治の初期に人形浄瑠璃にヒントを得て考案 したものです。 この芸を萩原泰治氏(1897〜1974)と森田元次郎氏(1902〜1969)の両氏が受け継ぎ、 人形も現在のように簡単に装着できるものに工夫しました。現在使われているお面には、 ヒョットコ・オカメ・シシ等があるが、これは萩原泰治氏が作った手彫りのお面です。 舞踊と曲目 まず、はやしの「ニンバ」(「カグラバヤシ」とも言っている)の曲で始まる。 曲に合わせてオカメがおどけた手振りをします。オカメの一人踊り。 オカメの躍らせ方は片足で人形の首をあやつり、両手を袖の下に入れて、傘を動かしたり、 顔を袖で恥かしそうに隠したりする動作です。次にヒョットコとオカメの掛け合い踊りで両手両足を使い、 次にヒョットコが扇子を持って一人踊りをします。足踊りの所要時間はだいたい15分位ですが、 仰向けに寝て両手両足をあげて人形をあやつるため非常にきつい踊りです。 (参考): 川越原人のホームページ(川越雑記帳)川越の歴史 |